すすきの南5条通りを30年以上守り続けた宿り木「ショットバー ローランド」
馴染みのショットバーを作る。
歓楽街で飲み歩く人にとっては義務教育レベルにマストなミッションの一つです。
すすきのへ行こうでもすすきののバーの記事を沢山紹介して来ました。
今日紹介するお店は、すすきので働いている人なら誰しも絶対に前を通ったことあるお店です。
南5条通り沿い、西5丁目、ジャパンランドビル1階路面に「SHOT BAR」の行灯があるのですぐに見つけられると思います。
ガラス張りなので結構目立つ店構えながら、どことなく控えめなイメージ。ローランドさんは路面店なのになぜかバー本来の秘密基地感を失っていません。
ローランドさんは閉店いたしました。
店先にもイーゼル看板や、レッドブルなんかのノボリなんかもあったりして、目立つはずなんだけど……
そういう不思議な感覚になるのも、ここローランドさんがみなさんがすすきのに足を踏み入れるはるか前から「そこにある」からではないでしょうか?
それだけローランドさんは南5条通りと、すすきのの景色と同化してしてしまっているといっても言い過ぎではありません。
それもそのはずローランドさんは、ジャパンランドビルが竣工した1984年時よりお店を構えている最老舗テナント。
開業時は喫茶店だったそうで、二代目の現マスターは未だ小学生だったとか。
その後1993年から現在のショットバー業態にリニューアルし、すすきの南5条通りを照らす灯台として30年以上年中無休でずっとそこにあり続けてくれているんです。
しかも19時から翌朝5時まで営業してくれているので。待合せや休憩、帰りにもう1杯だけといったサラッと使うことも出来るし、しっぽり飲むことも出来ます。
店内がカウンター14〜5席と4人がけのテーブル席が4つ、5条通りに面したところにはハイテーブルが2つとキャパも広いので貸切りパーティーなんかにも使えます。
フードはお酒のおつまみ系のもの、チョコレート、生ハムのサラダ、チーズ、ポテト、ソーセージ、アスパラ生ハム巻き、オイルサーディンからパスタもあります。
この日は、予定と予定の間が空いたので、ちょっと一杯引っ掛けながら時間をつぶそうと入ってみました。
ふとカウンターの奥から窓の方を向くと5条通りが見えます。
店内はうるさすぎず、静かすぎず、一人になるには丁度いい音量と光量です。
次の予定も中々にタフな予定だったので二杯目は……
イエガーボムでチャージ!
イエガーボムってのはイエガーマイスター(56種類ものハーブの入ったドイツ産のリキュール)のレッドブル割のこと。
ぐいっと飲み干してまた夜のすすきのに出動しました。
(補足情報)バーで落語?
ローランドさんではバーでは珍しいイベント「ローランド寄席」を不定期で開催しています。
蝦夷落語と呼ばれる笑生十八番一門の噺家さん達が出演する寄席が、何とショットバーの店内で行われるんです。
こちら1ドリンクとお弁当付きでお一人様3,800円と大変リーズナブル!寄席のあとには、噺家さん達と交流しながらお酒が飲めるというわけで、落語が大好き!落語に興味がある!という人は気軽に参加してみては?
バーっていうのは何となく敷居が高いような気がしちゃうけど、ここは広いし路面店だしそういう意味ではカジュアルに利用出来るお店です。
毎日通り過ぎているローランドのドアを開ければ、また一つすすきのに補給基地を得ることが出来ますよ!
ローランドさんは閉店いたしました。