南5西5エリアの老舗のお店が次々閉店。区画整理の噂も?(舟橋商店,美序音…)
5月一杯で同時に3軒の老舗が閉店となりました。
1軒目はご存知の方が多いと思いますが、50年続いた喫茶トップです。
そして2軒目が、明治時代から100年の歴史を誇る老舗の酒屋さんの舟橋商店です。
舟橋商店はすでにワタショウさんなどを運営する渡辺食品機械株式会社のグループ傘下となっていて、近々そちらの本社ビルの方に移転するそうです。
実をいうとけっこう前から、あの通り沿いの5丁目側の区画整理の噂がたっていました。
南5条西5丁目の区画整理の噂
要するに、南5条西5丁目エリアの北東角のラーメン芳蘭から南に沿って南東角の船橋商店までを、MOMOYAビルに合わせて揃えるために、はみ出している建物に立ち退いてもらうという噂です。
別の方面からもこれまた超老舗のPINKYが立ち退きで閉店するという、まことしやかな話も聴こえて来て、自分の中では噂の範疇を超えつつあったのも事実です。
いわれてみればあの一帯は老朽化のすすんだ建物も多く 歩道もないので、そういう計画が進行していてもおかしくはありません。
でも歴史の深い老舗のお店からすると、一等地と呼んでもいい西5丁目通り沿いの路面から退去するのは旨みのある話ではありません。
ただ建物が新しくなるってだけなら、新築ビルの1階に再度入れてもらえるとすると、一瞬の休業状態はあれどもその後はピカピカの新店舗で再出発をきれるわけですから、そんなに悪い話ではないです。
でも今回は、区画を削るという案件なので、恐らく既存営業店の全てが今まで通りそのまま路面にお店を構えることは出来ないと予想されます。
つまり計画は以前からあるけれど、退去などの諸々の状況で即座に着手出来るという案件でもないんだろうなと思っていました。
第1のニュース:船橋商店の立ち退き
そんな中 船橋商店が閉店退去を発表したことで、いよいよ区画整理が現実のものとなることが、みなの知るところとなったわけです。
こうなると芳蘭、ウタリ、幸寿司の老舗路面店の動向が気になって来ます。(さらにいえば無料案内所とピンキーもですが)
一方でジンギスカンいただきますは、建物自体は区画整理の対象ではないので、今のままで継続できるのかなと思いますが、新ビルを建てる場合の建ぺい率のことを考えるとあの区画一帯を丸ごと使えた方が総床面積は大きくなります。
第2のニュース:三井薬局の閉店
実は、同じ5月31日をもって閉店となった老舗店がもう一軒あります。それは、船橋商店の東向にある三井薬局です。
三井薬局はすすきのに軒を構えて60年。これまた凄い歴史の深いお店です。
トップ、船橋商店と合わせると200年超!今が2017年ですから延べで遡ると1800年初頭。つまり今の函館に蝦夷奉行が置かれ、伊能忠敬が蝦夷地の測量を始めた頃ですから日本における北海道の歴史と同じと言ってもいいスケールな訳です。
そんなすすきのの生き字引のようなお店が同じ日(3軒とも5月31日でした)に閉店するというのも何とも不思議な話ですよね。
第3のニュース:美序音の閉店
そんなことを考えていた時にすすきのをぶらぶらしていると、驚きの新展開に遭遇しました。
美序音(びじょん)の看板が剥がされて入り口はシャッターが!?
確認を取ったわけではないですが、恐らく閉店したと考えてよいでしょう。
美序音は、芳蘭と杉の目の間にある路面の喫茶店で、いつの間にかフロアの半分が無料案内所になったものの、カウンター席などは元のまま残して喫茶店としても営業していました。
舟橋商店の立ち退きと美序音の閉店は、南5西5東側の区画整理がいよいよカウントダウン状態に入ったことを告げています。
恐らく今夏中には区画整理の概要や、気になる老舗店舗の動向などが明らかになって来ると思います。(続報などあれば追記したいと思います。)
勝手に妄想!今後の西5丁目通り
トップと三井薬局のあとには飲食店が入るという噂です。合わせて船橋商店側の区画整理がなされて新しい大きなビルが建ち、歩道なども整備されれば、一気に雰囲気は変わって来るでしょう。
ドンキホーテの移転も含めて、4丁目5丁目は今まで以上に活気づいて来ると予想します。
変わった瞬間はしっくり来ないと思いますが、新しくなって活気のある店子が入って来ると人の流れも変わって来ます。
今時の人は想像もつかないかもしれませんが、駅前通りの銀だこのあるところは文房具店でしたし、その向いのマイカリー食堂は金物屋だったんです。すすきのにはそんな場所があちらこちらにあります。
街は生き物です。少しずつ、そして劇的に街並は変わって行きます。今回の入れ替わりですすきのがより活気づくように祈るばかりです。