(札幌すすきの)鯖節!焦がしラード!鮮烈な味わいの老舗旭川ラーメン店「特一富屋」
札幌に観光や出張で来られるみなさんが絶対食べておきたいと思う北海道グルメの一つが「ラーメン」。
でも北海道って札幌味噌ラーメンだけじゃないってのはご存知でしょうか?
北海道はデッカイドウとはよく言ったもので、札幌のみならず函館や旭川などの主要都市ならではのご当地ラーメンがあるんです。
今回ご紹介するお店は、本格的な旭川ラーメンが食べられる老舗ラーメン店です。
特一富屋(とくいちとみや)
(南5西3|ラーメン)
特一富屋さんは閉店いたしました。
場所は言わずとしれた元祖さっぽろラーメン横丁。
すすきの交差点からメインの駅前通りを南へ。南5条通りを左折して10メートルほど進むと横丁の入口が見つかります。
今回ご紹介するお店、特一富屋さんはその元祖ラーメン横丁を南5条通りから入ってすぐ右手側にあります。(右手=東側列だと2軒め)
赤い行灯と紺色の暖簾が目印です。
特一富屋さんは昭和50年代に創業。45年以上前からここ元祖さっぽろラーメン横丁で本格派の旭川ラーメンを提供しつづけているレジェンド級のお店なんです。
(ちなみにB‘zのPVが撮影されたお店としても有名)
店内は厨房を囲むL字カウンターと壁に面したテーブル席。一席ずつ仕切りがしてありました。
ちなみに旭川ラーメンの特徴としては、
1,豚骨や鶏ガラといった動物系スープと魚介類でとったスープを合わせるWスープ。
2,麺は歯切れのよい低加水の細めの麺
3,寒冷地でもスープが冷めにくいようにとスープの表面を覆うラード
の3つ。実際見た目も味も札幌ラーメンとは全然違うんです。
メニューですが、メインの3味、旭川醤油らーめん、札幌みそらーめん、函館塩ラーメンが各800円。ハーフサイズもあり各200円引きです。
その他にチャーシューらーめん、バターコーンらーめん、辛味噌らーめん、ミニいくら丼とのセットとシンプルな構成です。
そんな中気になるメニューを2つ発見!汁なし「油そば」!?老舗ラーメン店の飽くなき探究心に頭が下がります。
もう1つが数量限定20食のチャーハン。普通サイズから大盛り、半チャーハンと3サイズあります。
特に看板メニューの旭川醤油らーめんは、1997年には「週刊現代ラーメン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているんだそうです。
ということで、今回はこの看板メニュー「旭川醤油らーめん」と、数量限定の「半チャーハン」をオーダーしてみました。
旭川醤油らーめん(800円)半チャーハン(500円)
空いていたせいもあってか5分ほどでラーメンとチャーハンが到着。
醤油らーめんの具材はシンプルにチャーシュー、ネギ、メンマ。
スープの表面を熱々の焦がしラードが覆っています。
特一富屋さんのラーメンの特徴の一つがこのスープ。まず色味が札幌の醤油ラーメンや中華そばのそれとは全然違います。
レンゲを口に近づけると漂ってくる焦がしラードと鯖節の香りが漂ってきます。
焦がしラードに覆われて熱々になっているスープを一口飲んでみると、まず最初に魚介系の風味と香ばしさと苦味、その後から豚骨や鶏ガラのまろやかな旨味が追っかけてきます。
しっかりと味を感じる一方で、後口はスッキリとしているので、結構ゴクゴクと飲み干せちゃう不思議なスープです。
麺は旭川ラーメン特有の低加水麺。歯切れと喉ごしの良い絶妙な柔らかさの細麺です。
ナチュラル&ダイレクトな味わいのスープともマッチングしています。
チャーシューも昔ながらのスタイルですが、しっかりジューシーで噛みごたえもあります。
スープ、麺、チャーシューがそれぞれ主役でありながらも、ときにしっかりとバイプレーヤーの役割も果たしている。特一富屋さんのラーメンはベストバランスな一杯です。
思わず頼んだチャーハンは、常連さんを中心に看板メニューの旭川醤油らーめんに次いで人気の高いメニュー。
パラッとしていながらシンナリとしている丁度よい煽り加減。優しい味付けでラーメンのお供にぴったりです。
すすきので手軽に本格は旭川醤油らーめんがいただける「特一富屋」さん、札幌に来てラーメン屋さん選びに迷ったら、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。
特一富屋さんは閉店いたしました。