ホテルのラウンジでゆったり映画を楽しむ!クロスホテル×キノマド「CROSS CINEMA DISCOVERY」
こんにちわ、映画好きのzaziです。
「映画好き」なんていうと、人が知らない映画を観てるとか、俳優・監督情報を網羅してたり、たくさんの作品を観てる、という少し敷居の高い印象があるかもしれません。
でもわたしの中ではどんなにメジャーな作品でも自分の心に残る映画が1本でもあればそれはもう映画好きなんじゃないかなというのが持論です。
かくいう私も知らないことがたくさんあるけどそれも含めて楽しんじゃう「映画好き」です。
映画って長いし疲れるし……理由は数多あれど映画がそれほど好きじゃない方でも映画が好きになれるかも?!なイベントが街中のホテルで行われるのをご存知ですか?
CROSS CINEMA DISCOVERY vol.1
上映:『KINO』『I’M HERE』
日程:9月25日(火)・10月2日(火)20時~
場所:中央区北2条西2丁目 クロスホテル2階 meetlounge
料金:無料(要1ドリンク&1フードオーダー)
主催:クロスホテル札幌
協力:キノマド
主催であるクロスホテル札幌は、初夏の風物詩となったSAPPORO CITY JAZZのPARK JAZZ開催時にホテル前庭の開放的な空間で音楽を楽しませていただきましたが、実は中に入るのが初めて。
もう入る前からおしゃれです。
1階の入り口からエスカレーターで2階のフロントへと向かう途中から「ん?」なんだか良い香りがする!
ホワイトティーがベースの柔らかな香りのクロスホテルオリジナルアロマスティックも販売しています。
会場となったmeetloungeは、お昼がカフェ、夜はバーとしてドリンクや軽食が楽しめる居心地のよいラウンジでした。人数や雰囲気によって選べるのでどんなシーンでも利用できそうです。
カウンター、テーブル、ソファ席、すべての客席の配置が絶妙で目線が被らず居心地の良さ抜群です。(カジュアルだけど距離を縮めたいカップルさんに最適です)
上映は20時からだったので19時半に予約して先にドリンクとフードをオーダーしました。
本日の前菜5種盛り合わせ 1200円
熟成プロシュート、ポークハム、スモークサーモンのマリネ(ディル風味)、ラディッシュとプロシュートと洋梨のピンチョス、デーツとタコのバルサミコドレッシングの5種でした。
どれも食材の味を楽しめる最低限の味付けで塩味、甘味、酸味、食感の楽しい一皿。
ビーフジャーキー 600円
添えてあるミックスナッツが添えてるってレベルをはるかに超えたお得メニュー。
プロジェクターの準備をしていたキノマドさんとお話をしているうちに上映時間が近づいてきました。
キノマドさんは札幌の非営利自主上映グループです。時計台シネマ(札幌市時計台)、見つけるシネマ(札幌市資料館)……など映画館とはちょっと違った雰囲気で映画を楽しめる上映会を開催されています。
薄々感づいていたんですよ、私は。
私と連れの2人以外に人が来ないことに……これってもしかして?
「災害の影響ですかね……」と寂しそうなキノマドさん。
アレ?ちょっと待ってキノマドさん!!!
キノマドさんには申し訳ないのですが、この状況!!!
たくさんの人と皆で笑いながら観るのも楽しいかもだけど、
ダウンライトされた落ち着きのあるおしゃれな店内
ゆったり寛げる身体に優しいフカフカのソファ
おいしいお酒、おいしい食べ物
それを堪能しつつ貸し切り状態で貴重な映画を観ることが出来る
って最上級の贅沢じゃないですか!!!!!!
ねえ!キノマドさん!!!!
ということで始まる前からテンションマックスです←(ちなみに19時からは喫煙可・Wi-Fiもあり)
今回の上映作品は2本。簡単に紹介しますね。
1本目『KINO -a masahiko sato filmlet-』
”僕の表現には、いつも実験が伴っています。”
ピタゴラスイッチでお馴染み、佐藤雅彦による幻の監督作品。
レンタルなし。中古市場では高額取引のレア映画。この機会をお見逃しなく。日常の断片を切り取ってきたような6つのお話からなる、オール・ルーマニアロケによるユーモラスなオムニバス映画。
◆52分/日本/1998年/佐藤雅彦
「オセロ」「ホテル・ドミニクの謎」「反抗期」「おばあさんの天気予報」「ポイント」「大人の領域、子供の領域」(kinomadoサイトより)
6話のオムニバスです。さすがピタゴラスイッチの監督!と思わせる視点や撮影方法など見所満載!
共同監督作品は数作ありますが単独の監督作品はこの1作のみなんですよ!
私が1番好きだったのは「Othello」という作品です。
「ああ、人ってこういうところあるよね、私もそう。」と共感でき過ぎて声を出して笑ってしまいました。
「大人の領域、子供の領域」では撮影方法がユニークで佐藤監督ならではの視点に感嘆!
この作品は6作通してルーマニアで撮影されているのですが、田舎の牧歌的な風景の中、そこに住む人たちの温かだったり時には滑稽な日常が詰め込まれています。
見方を変えたら新しい世界が見えてくる、ということに気づかされた良作です。
作品の上映が終わるとキノマドさんが作品の解説をしてくださいました。
2本目『アイム・ヒア』
最初で最期の、ファースト・ラブ。
『マルコヴィッチの穴』『かいじゅうたちのいるところ』のスパイク・ジョーンズ監督作品。人間とロボットが共生する世界で、2人のロボットの恋を描くSF恋愛映画。
物語はシェル・シルヴァスタインの「おおきな木」が基になっており、主人公の名前シェルドンはこれにちなんでいる。
サンダンス映画祭のオープニング作品の1つとして初上映。◆32分/アメリカ/2010年/スパイク・ジョーンズ(kinomadoサイトより)
人間と共存するロボットの恋愛話で、観るうちにどんどん彼らがヒトに見えてきて、いつのまにかロボットがまるで自分自身に思えてきちゃう。大切な人への想いの表現方法のひとつひとつに胸が熱くなります。
こちらも上映後キノマドさんが作品の解説をしてくださいました。
優雅な時間はあっという間に過ぎてしまうんですね。
観終わった後は、日頃気づかないうちに心の底に沈んでいた滓のようなものがゆっくりと浮き上がり、やさしさに包まれてパチン、パチンと消えていくようなフワフワした気持ちになりました。
今回は第1回目ということですが、第2回はいつですか?と聞きたくなっちゃうヤミツキ上映会でした。
観終えたときには心がポッと温かくなり、目の前の名も知れぬ誰かが困っていたらつい何かをしてあげたくなる。そんな優しい気持ちになれる愛しい作品たちを最高の空間で楽しむことができました。
本当は9月25日(火)が最終日でしたが災害による延期などで上映回数が減ってしまったので、追加で10月2日(火)も上映されます。
ご家族、カップル、友人同士、映画好きソロ、1人でも多くの方にこの贅沢な環境で観て頂けると良いなぁと心から願い、このCROSS CINEMA DISCOVERYを紹介させていただきました。
(文と画|zazi)
CROSS CINEMA DISCOVERY vol.1
上映:『KINO』『I’M HERE』
日程:9月25日(火)・10月2日(火)20時~
場所:中央区北2条西2丁目 クロスホテル2階 meetlounge
料金:無料(要1ドリンク&1フードオーダー)
主催:クロスホテル札幌
協力:キノマド(公式サイト)