創業昭和29年!ジンギスカン界のカリスマ「だるま」の最新店舗が色々進化している件
老舗酒店舟橋商店が移転した跡地には焼肉店が入るらしいという噂がちらほら聴こえていました。
9月にその工事中の焼肉店に看板が貼付けられたのを観た時には予想の遥か上過ぎて軽く飛び上がってしまいました。
その屋号というのが……
だるま!
貼り紙には”だるま5号店10月13日グランドオープン!”と書いてありました。
?
5号店?
南5西4の本店でしょ?南6西4の2号店でしょ?ラフィラの裏の3号店でしょ?あり?4号店は?
と思ったら、ラフィラ裏は同じ建物だけど3号店と4号店、だるま4.4店とだるま4.4二階亭の2つのお店。
横道にそれましたが、南5西5にだるまの新店がオープンするというニュースは、串鳥の南7条店オープンと並んですすきの中を駆け巡りました。
さすがにオープン1週間くらいは混むかもなぁと思い(一番並ぶ本店からすぐというのもあって)少し間を置いて、突撃してみました。
だるま 5.5店
(南5西5)
オープン17時の少しあとに到着しましたが、外には並びが見当たりません。これはイケる!と中へ入ってみていきなりのカウンターパンチを食らいました。
ご案内発券機!
あの超混んでる開店寿司屋とかで見るあれですよ!人数等を入力して番号札を発券、ご案内の時に「番号札◯◯番の方お待たせいたしました〜」ってご案内されるアレです。
いきなりのエヴォルーションにフリーズしかけましたが、この日は運良く1席のみ空いており、発券機のお世話にならずにご案内されました。(平日の17時過ぎにほぼ満席ってすごい!)
さらに、新しいだるまにはロッカーが完備されています。これは4号店から導入されたもので、上着とか鞄とかに匂いがつくのを避けられるし、席にはゆったりと座れるし、いいこと尽くめです。
29(ニク)番が空いてる!こいつはゲンがいいぜ!←
ということで荷物をロッカーに入れて、七厘がセットされているカウンター席にイン!
七厘の上には最新の排気設備もあって、とにかく新しいだるまは色々と進化しているのです。
いつものように自動的に肉が一皿出て来る間に、飲み物やツマミ(キムチやチャンジャ)を頼もうかとメニューを覗き込むと……
左側に見覚えの無い単語が!
特上(フランス飼育)?
ヒレ肉?
マジ!
マトン肉一択のだるまにいつの間にか上肉のメニューが!(数量限定だそうです)
ということで、ウーロンハイといつものお肉=成吉思汗(ジンギスカン)に加えて特上一皿とヒレ肉一皿を注文!
60年変わらない味”成吉思汗”
毎日仕入れ、その日に切り落としているので鮮度が違うぜ!
とあるグルメな御仁に、”美味い焼き肉屋ってのは客が入ってるところ=お肉が回転しているところ”と言われたことがあったんだけど、それの究極系がこのだるまのマトン肉だと思うのよね。
特上(フランス飼育)
フランスで飼育された特上マトン。肉質がやわらかく、クセがありません。
ヒレ肉
だるま自慢の高級ヒレ肉。一頭から数百グラムしか採れない稀少部位。
う〜ん!どれも美味しそう!しかもだるまの新店で3種食べ比べなんて……
幸せすぎる!
ということで早速鉄鍋の上に載せていきますよ!
ここで注意なんだけど、ラードをしっかり溶かして鉄鍋表面に満遍なくまぶしておくこと!
お肉がこびりついちゃいますからね。
両面をそれとなく焼いたら、タレにつけて食べるというスタイルなんだけど、ここでもう一つ注意!
備え付けの南蛮とおろしニンニクをおもむろに入れること!
特に南蛮はマスト!そんなに辛くならないので気にせずドバッと入れても大丈夫。いきなり美味くなります!
だるまの人気の秘密の一つが新鮮なマトン肉だとすると、もう一つの人気の秘密はタレなんです!
だるまのタレの味を盗もうと、幾多の同業者が挑戦しましたが、未だ同じ味に辿り着けた人はいない(らしい)。とにかくそれくらいマトン肉に合うんです。
あと、鉄鍋の野菜の上手な火の通し方ですが、鉄鍋は縁にお肉から出た油がたまるような構造になっています。そのたまった油で揚げ焼きするような感じで火を通すと、焦げすぎずタマネギやネギの甘みを楽しめます。(鍋設置のナチュラル勾配を利用する感じです。)
ところで、さっきから?となっている人がいるかもなので一応解説。
だるまのジンギスカンはラムではない!
え?ジンギスカンってラム肉料理のことじゃないの?
違うんです。
ジンギスカンは羊肉料理全般のことです。
ラムってのは一般に生後12か月未満の子羊のこと(厳密には永久門歯がない状態)
だるまで扱っているお肉はマトン。
マトンってのは一般に生後12か月以上の羊のこと(厳密には永久門歯が2本より多い雌または去勢された雄の羊)
どっちが美味しいとかは決められないけど、ラムはマトンよりも柔らかく、マトンはラムよりも風味豊かな味わいがある(悪く言えば、獣臭が強い)。
一時期流行った”臭くないジンギスカン”ってのはラム肉であることが多かった。
本州なんかで”あらやわらかくて臭みがないのね!”と気に入って、折角だから北海道旅行の記念にだるまのジンギスカンを味わってみたい!っていう人のほとんどが、だるま=ジンギスカン=ラム肉だと思い込んで食べていますが、これは間違いです。
すすきののジンギスカン屋さんでは、各国のラム肉やラムとマトンの間の期間の羊肉ホゲットや、サフォークといった稀少種を扱っているお店なんかもあります。
またまた横道にそれてしまいました。
だるまでジンギスカンを食べる際に、絶対に合わせて注文して欲しいのがこちら。
ライスと韓国海苔
焼肉で米飯って人は勿論、焼肉にはビールだべや!って人もある程度肉を食べ進めたあとで、頼んで欲しい。
焼けたお肉をタレにつけて、白米ワンバウンドで一緒に食べる!旨い!
そしてお肉を食べ終わったら
「ほうじ茶入れて」
とお願いしましょう!
すると、タレの中にほうじ茶を入れてくれます。
それをスープのように飲むのも素敵なんですが、私の場合はさらにこう!
残ったライス、残った韓国海苔を加えて、茶漬け風に!
油の染みた野菜も少し残しておくと更にグーです!
肉汁の溶け出たタレ!韓国海苔の風味!これハマります!
満腹になった頃にレジに行くと、やはりと言うか当然と言うか外に行列出来ていました。
ちなみに、オープン記念でもらった粗品がこちら。
タレをくれ〜〜〜!