ポロクルvsえきチャリvsモバイクを比較。札幌のシェアサイクル&レンタルサイクルサービスを比較してみた!
カーシェアリングならぬシェア自転車(=サイクルシェアリング)ってご存知でしょうか?
札幌駅から中島公園、二条市場から道庁、時計台、すすきの……実は歩くと結構距離があるんです。
自転車を使えば、相当な時間と体力の節約になります。調べてみると、札幌市内にもいくつかシェア&レンタルサイクルのサービスがあるようです。
今回は、すすきので利用できるシェアサイクリングを実際に登録・利用して比較してみました。
1つ目は既に浸透した感のあるNPO法人運営によるポロクルというサービスです。
ポロクルとは?
サイクルシェアサービス「ポロクル」は、新しい交通手段です。
”環境に優しい=エコ”な乗り物・自転車をシェアすることで、”より良いまちづくりを支える”がスローガン。
一般的なレンタサイクルとは違い、借りた場所に返す必要はありません。
札幌の街中に置かれた40ヵ所以上のポートからポートへどこでも自由に自転車の貸出返却が可能です!
メンテナンスされた自転車を使いたい時だけ使うというスタイル。
ポロクルを実際に登録してみた!
<登録に必要なもの>
ポロクルを利用するためには、登録が必要となります。その登録は、ポートと呼ばれているポロクルの自転車置き場で行います。そのほかには、ポロクルのカウンター(日之出ビル6Fドリノキ内)でも行えます。
必要になるのは、お財布ケータイ、SAPICA、ポロクルカード、そして、クレジットカードです。
ただし、ポロクルカードは、事前に申し込むかカウンターでの発行となります。
ということでまずはポロクルカードの発行手続きをしてみましょう。
タイミングよくポロクルのカウンター近くで仕事があったので、せっかくだからカウンターで登録の続きをしようと行ってみました。
SAPICAを渡し無事ポロクルの登録完了。
何かあったときは、メール配信があるようですが、18日は、緊急的に決まったので対応が遅れたようです。
<料金は?>
1時間108円(それ以降30分108円|クレジット決済:登録手数料として別途324円かかります|ただし、プランによっては現金支払もあり)
他にも、1日乗り放題や法人契約など小回りの料金プランが用意されています。今回は、標準利用です。
他の料金については、こちら
<サービス期間は>
4月24日から10月31日(取材当時)
朝7:30〜21:00(貸出は20:50まで)
<どうやって使うか>
近場のポートに行き、自転車のICパネルに登録したカードをタッチするだけ。
使うとき:タッチして自転車を出す
戻すとき:タッチして自転車を戻す
<どのような連絡が来るの?>
ポートで、出庫となると利用時間とポート以外の駐輪場に一時的に留める際の鍵の暗証番号が送られて来ます。
貸出完了メールの一例
「ユーザー名」さん
(ユーザーID:########)貸出手続きが完了しました。
自転車番号:#####
ワイヤー錠:#####ポートの自転車在庫状況や利用履歴などがわかるマイページはこちら
https://porocle.cssy.jp/cycle-user/login★ポートが満車の場合は、マイページでポート情報をご確認の上、
近隣のポートへのご返却にご協力下さい。※このメールに心当たりのない方は、下記までご連絡下さい。
==========================
お問合せ先:ポロクルサポートセンター
TEL:011-205-0850
E-mail:porocle-support@cssy.jp
この時、ポート以外に一時的に駐輪する際に使うワイヤー錠の番号が送られていきます。
そして、返却すると再度メールが送られて来ます。
返却完了メールの一例
「ユーザー名」さん
(ユーザーID:########)返却手続きが完了しました。
利用時間:33分
利用料金:108円ポートの自転車在庫状況や利用履歴などがわかるマイページはこちら
https://porocle.cssy.jp/cycle-user/login※このメールに心当たりのない方は、下記までご連絡下さい。
==========================
お問合せ先:ポロクルサポートセンター
TEL:011-205-0850
E-mail:porocle-support@cssy.jp
<実食ならぬ実車>
まずは、最寄りのポートに行きます。今回は、すすきのポート。ダイワロイネットホテル隣のタイムズにあります。豊水すすきの駅のそばなのでアクセスもグッドです。
ポートには番号は割り振れられており、すすきのポートは、No.35になります。他のポートに関しては、こちら
北は、北海道大学 南は、中島公園そばのパークホテル、東は、苗穂駅、西は、北海道近代美術館にポートがあります。
さらに、ピットという駐輪場を提供しているテナントでは、いろいろなサービスが受けられるようですよ。ピットについては、こちら
しかも、ピットに留めてる間の利用料金はかからないとのことです。(ただし、ピット設置店舗に必ず伝える必要があります。)
ちなみに、自転車はこちら
荷物を入れるカゴ、ワイヤー錠とチリンチリンするやつがついております。さらに、ライトもついております。
そして、なんと3段変速です。
自転車としては、十分な仕様です。ある部分を除いては。これ本当になんとかしてほしい……後ほど書きます。
もちろん、椅子の高さも変えれます。
さて、乗り方のおさらいですが
<使う>
1.ポートに行く
2.自転車を選ぶ
3.タッチする
4.貸出完了メールが来る<戻す>
1.ポートのマップから戻したいポートに行く
2.停める場所が開いていたら、タッチする
3.タッチした場所に戻す
4.返却メールが来る
ちなみに、戻したいと思ったポートが満車で停めれない場合は、近くのポートへとパンフレットには書かれていましたが、電話すると、料金調整後、指示に従い、その場のポートにおいてもらっているとのことです。
<乗りごこちは?>
さて、登録から利用までの方法は、思ったより簡単です。しかも変速ギアがついているので大変漕ぎやすく坂道も楽チンです。
しかし……
サドルが硬い!
ケツが痛い!
ちょい飲みならぬちょい乗りならいいですが、長い時間漕ぐのは辛いかも。(自転車に乗ったはいつぶりだろうかと思うほど、凄く久々に自転車に乗ったので、適切なレビューではないかもしれないですが)
すすきの界隈で、札幌駅方面や地下鉄に乗るほどでもないけれど、自転車ならって時にはとても便利です!
しかし、自転車って久々に乗っても体が覚えているもんですね。問題なく乗ることができました。
ここで、ポロクル以外のサイクリングシェアサービスをもう一つご紹介。
市が委託運営しているえきチャリです。
えきチャリさっぽろとは?
札幌市が委託して行っている半公営サービスともいえます。
札幌駅東側の駐車場に隣接している駐輪場の中に受付があります。放置自転車を再利用しているようで、自転車の種類はまちまちです。
<特徴|いいところ>
・6:00〜24:00までと利用時間は長い
・500円で1日乗り放題と安い
<特徴|気になるところ>
・返却場所が1つだけ(でも、逆に返却するポートを探して迷うことはまず無い)
・自転車の当たりはずれがありそう
良くも悪くもオールドスクール!使い方も返し方もアナログで、IT音痴でも安心です。
そして今年、新しいサイクリングシェアサービスが札幌に上陸しました。
中国発のMobike(モバイク)です。
Mobikeとは?
全国に先駆けて上陸したMobikeは、中国でサービスを展開しているサービスです。
どこでも乗り捨て可能!つまりマイページで利用可能な自転車をアプリで探して、シェアしてまた乗り捨てるという自由さがウケて、本場中国では既に数万台単位のシェアサイクルが街中を走り回っています。
ただ日本では、この一番のウリの”乗り捨て”という部分がNGなので、ポロクルと同じくポートでレンタルしてどこかのポートに返却するという使い方になります。
現在ポートはセイコーマート、サッポロドラックストア、石屋製菓などで利用でき、スマホアプリですべて完結します。
登録にはデポジット(最初に使う際の担保金のようなもの)を3000円分購入する必要があるため、30分だけ乗りたいって人にとっては二の足踏みたくなるかも。
まだサービスが始まったばかりなので、すすきの界隈にポートがありません。
アプリからポートを探してみた時のスクリーンショット。今のところ中央区といっても円山とか桑園の方にしかポートが見当たりません。
ポロクルの場合もそうだけど、ポートになりうるのは駐輪スペースが確保されていないと行けないので、コンビニとかドラッグストアと提携って言っても、全部が全部ポートになるわけではないのです。ポートや料金については公式サイトをご覧下さい。)
<特徴|いいところ>
・利用時間は、24時間
・スマホですべて完結
・30分50円と合理的
<特徴|気になるところ>
・登録際デポジット3000円
・すすきのや大通などにポートがない
といったところです。今後のすすきのエリアへの展開を切に希望します!
3つを比較した結果
ポロクルは札幌中心部にくまなくポートやピットが展開しているので、ちょっとした移動にはいいかもしれないです。(お尻は痛いかもですが←)
えきチャリは、500円で1日乗り放題というのが魅力的。放置自転車ということは、上手く選べばサドルのやわらかい自転車も選べそう。
Mobikeは、まだまだ未知数。現在すすきの界隈にポートがないためなんともいえないです。道内企業との連携で今後どのようなサービスを打ち出してくるのか?雪解け後のサービスの展開に注目です。
(文と画|USK)