最近歩道歩きにくくないですか?我が物顔でお店や歩道を占拠する迷惑な団体客
ここ数年、道を歩いていて歩道いっぱいに並んで、避けてくれない人が増えた気がします。
心のなかでGメンかよ!っと突っ込みをいれてみたり(古っ。最近だとアルマゲドンか?)
こういう人たちは前方から歩いて来る歩行者が目に入らないのでしょうか?
更にいうと、往々にしてしゃべりながら歩いていたりするので、歩くのも遅く、実は後ろを歩いている人もヤキモキさせていたりします。
酷い時になると、こっちが向こうから列になって歩いて来る団体を何とか避けようと、歩道の隅っこまでレーンを移しているにもかかわらず……
何故かこっちに寄って来て、さらに広がり始める
なんていうことも……
コノモヤモヤハラサデオクベキカ!
と、ここまで書いてきて、昔同じようなモヤモヤを感じたことあるな~と。
それは……
お店貸切りのオフ会に参加したときの居座りつづける団体客です。
第3者の視点のない団体客
2005年くらいからmixiが流行して来て、あちらこちらでオフ会と称した飲み会が開催されていました。
自分も何度かそういったオフ会に参加したことがあるのですが、その時に嫌だなぁ、恥ずかしいなぁと思ったことがありました。
それは…
団体客の無意識な営業妨害
です。
20人以上のオフ会(飲み会)の場合、1次会が居酒屋やダイニング(料理つき飲み放題プランを予約することが多い)、2次会がカラオケパブ(こちらも飲み放題プランを予約することが多い)、3次会以降は予約をせず人数と流れでというパターンがオーソドックスなスケジュールでした。
こういう時に必ずといっていいほど目にしたのが、以下の2つです。
1、利用時間を過ぎても席を立たない
特に次の予定の決まっていない2次会会場で起きやすいんですが、例えば20名でカラオケパブを2時間貸切りで利用した場合に、貸切りの時間を30分以上過ぎても席を立たずに我が物顔でお店を占拠(勿論ノーオーダー)。
延長や飲み直しという形をとるのであれば問題ないかと思うんですが、そういった気が使える人はごく一部で、残りの8割近い参加者は、氷も溶けてすっかり空になったグラスに気づかないフリをして、無料で居座りつづけるのです。
お店側も貸切りの団体客に対して強くいえず、あとから来た別のお客が混雑した店内を見て帰るなんていう悲劇も決して珍しい事ではなく、こうなってしまうと営業妨害以外の何ものでもありません。
次によく見た光景が…
2、お店の入口でたむろする
会計をすませてお店の外に出たはいいけど、次の予定などが中々決まらないのか大人数で歩道を占拠。
道ゆく人の迷惑になるだけでなく、利用したお店やそのお店の入っているビルの出入りがしにくくなります。これも間違いなく営業妨害です。利用したお店が他のテナントからクレームを入れられたりもします。
こういうのも、第3者視点がない人たちの引き起こすあるあるトラブルネタの代表でしょう。
道に広がって歩く、店を占拠する…..なぜこういう事が急増したのでしょうか?
それは、自分たちのしていることが迷惑行為や営業妨害に繋がっていると気づかない=第三者視点が欠如しているからです。
第三者視点という世間
よく子供の頃は「世間様に顔向け出来ない」なんていうセリフを耳にしていました。
成長するにつれ、家族→親戚→近所→学校→会社→社会……と自分を取り囲む“世間”は広がっていきます。
ちょっと前に近所付き合いがめっきり減ったなんて話題がテレビのニュースを賑わせていましたが、今は家族間の付き合いも少なくなり、僕わたし個人+周りの連れ=うちらがそれぞれの世間となっていったように感じます。
うちらの中で悪でなければ(それは犯罪レベルでなければ)無罪と近似であるという感覚が、わたしたちを蝕み始めているのではないでしょうか?
歩道もお店もビルの入口もみんなのものです。みんなのものを利用する時には、うちら以外の第三者の視点を意識のどこかに持たなければなりません。
ネットの普及によって、あらゆる事がショートカットされている
以前も記事(飲食店業界でいまだに炎上する「あ、水でいいです」問題について)で触れましたが、インターネットやSNSの普及で、お店探しや友達探しにおける手順が1ステップも2ステップも省略され、ダイレクトランディング出来るようになったことが大きな原因であると言えるでしょう。
つまり、以前はようやく1軒の行きつけを見つけ、そこから口コミによって辿り着いていたあらゆるお店を、簡単に見つける事が出来るようになったり、地元の連れや職場で知り合った人づてに築いていた交友関係が、オフ会に一回参加してSNSで繋がるだけで加速度的に広がったりするようになったわけです。
当然その事自体はメリットの方が圧倒的に大きいと今も思っていますが、その一方で、ショートカットした事で起こる様々なイレギュラー=デメリットの要因も勿論存在するわけです。
先ほど上げた2つの問題点「1、利用時間を過ぎても席を立たない」「2、お店の入口でたむろする」なんかは、常識的に考えればそれが恥ずかしい事だと気がつくのは当たり前のことです。
「簡単にお店を見つけられ、簡単に飲み会に参加出来る」わけですから、その当たり前の備わっていない人が利用者の中にいる割合は、長い時間をかけて築いて来た“行きつけのお店”や“飲み友達”という“ローカルルールの浸透した村社会”では考えられないくらい跳ね上がります。
勇気を持って教えてあげるしかない
以前の記事(飲食店業界でいまだに炎上する「あ、水でいいです」問題について)でもこう書きました。
「いちいちいわなくてもわかるしょ!そんなもん」は、もはや旧世代の片思いでしかありません。
自分の近しい人(家族、友人、部下)に対しては、きもい中年呼ばわりされるのを覚悟で、しっかりと教えていかねばならない、と思うんです。
お前はどうなのよ?なに有識者ぶってんのよ?大きなお世話だよ!と言われようとも、何もしない、何も言わないのはお互いよくないんだろうなと思うようになりました。
「貸切りの利用時間が終わったから、次のお店に移動してもいいし、このまま残りたい人は新たに必ず注文して下さいね。」
「お店の前でたむろしていると、歩行者やこれから利用される人の迷惑になるし、ひいては営業妨害になっちゃうから移動しましょう。」
融通をきいてくれたお店や、気持ちよく愉しませてくれたお店が、潰れてしまわないように利用後の営業の事もしっかりと想像力を働かせる。
ここまで出来てはじめて幹事さんです。
省略するのではなく順番を変える
手順やステップを省略するなというのは、非現実的です。ですので、省略された手順やステップを後から補完するというのはどうでしょうか?
ネットで見つけた素敵なお店に通い、店主やスタッフさんとコミュニケーションをとってみてはどうでしょう?
SNSやオフ会で知り合った趣味やノリの合う人とどんどん交流してコミュニケーションをとってみてはどうでしょうか?
そこで今までうちらだけだった世間を少し広げて見るのはどうでしょうか?
20世紀にはなかった、新しい手順やステップが、そこにはあるかもしれません。
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