すすきのの老舗喫茶「トップ」閉店、50年の営業に幕。連日別れを惜しむファンが詰めかけ。
正直この記事を書くのは少しためらった。
すすきのの老舗喫茶トップが近々閉店するという報を受けたのはかつての部下からだった。
(↑昨年書いた溢れるトップ愛を綴った記事。)
道新やネットを中心にトップ閉店の報が出回り、4月6日の時点でも店内は満席状態。
閉店特需といってしまえば悪いことには聞こえないが、トップを営んでいるマスターもママもご高齢、サラリーマンならとっくに引退しているご年齢だ。
閉店までの数日間の急すぎる混雑ぶりに、健康を損ねたりしないかそれだけが心配だ。
この日もご常連の歴々が、閉店の一報を聞いて初めて来たであろうお客さんに席を譲ったり、配膳や下げもの、果ては洗い物まで手伝っていた。
50年に渡るお店の毎日の中で、どれだけマスターとママと常連さんが人情を育んで来たのかわかろうというものだ。
お店はいつか閉店する。マスターもいつかは引退する。
50年も同じマスターが営業を続けていたんだから、いつかは閉店の日がやって来るのは子供でもわかる道理だ。でも今までずっとあったし、これからもあるんだと本気で勘違いしていた。
どんなお店でもいつか無くなるものだし、それは来月かもしれないし、それこそ明日かもしれない。
すすきのでは毎年100件単位のお店がオープンして、同じ数だけ閉店していると聞く。
ぜひ今大好きなお店があるなら、ドリンク一杯でもフード一品でもいいからなるだけ顔を出してあげて欲しい。
毎日頑張ってお店を営んでくれている店主さんを、ちょっとでもいいから応援してあげて欲しい。
私たちが大好きな一生懸命なお店が1日でも長く続けられるように、私たちが出来ることは顔を出すことくらいなんだから。
美味しいお店、楽しいお店、居心地のいいお店、安いお店、素敵なお店、大盛りのお店……
みんなの好きなお店は人それぞれだと思うけど、自分にとっていいお店がみんなにとってそうとは限らない。だから自分が好きだ!と思っているお店は自分が応援するしかない。
トップのマスター、ママさん、本当に心からお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
まだ閉店予定の5月末までは1か月以上期間があるから、くれぐれもお身体に気をつけてください。
喫茶トップさんは2017年5月31日をもって閉店いたしました。
(追記)トップ閉店後は、娘さんが新店舗を始めるそうです。
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