SNSを活用しよう!小さな飲食店を知ってもらう方法。すすきので独立開業する時の第11歩目
過去2回にわたって、お店を知ってもらうことについてお話しして来ました。
お店を知ってもらうには?避けては通れない広報活動のお話 part1。すすきので独立開業する時の第9歩目
お店を知ってもらうには?避けては通れない広報活動のお話 part2。すすきので独立開業する時の第10歩目
3回目となる今回は、SNSのもう少し詳しいお話をしたいと思います。
前回お話ししたSNS(ソーシャルネットワーキングシステム)は、スマホの普及とともに爆発的に利用者を増やしていて、今や消費者層のほぼ100%の人が何かしらのSNSを利用していると言っても過言ではありません。
広告費にあまり予算のかけられないいわゆる個人店は、大きな看板もつけられないし、多くの人の目に触れるようなコマーシャル戦略も建てられません。
だからといって指をくわえていても毎日すりへっていくばかりです。もちろん、来ていただいたお客様が満足してもらえるように、提供する飲食物や空間のクオリティを向上し続けることは当然のことですが、折角の自慢の商品も知ってもらわなければ宝の持ち腐れです。
SNSを登録開始しよう
SNSを始めるにはアカウントを発行する必要があります。アカウント発行にはメールアドレスとパスワードが必要となります。かつては携帯のメール(キャリアメール)を使う人が多かったですが、スマホを持っているならフリーメールを一つ用意しましょう。
フリーメールは、アンドロイドの人ならGmail(ジーメール:グーグルのフリーメール)iPhoneの人ならYahooメール(ヤフーメール:ヤフーのフリーメール)が便利です。
こうして作ったメールアドレスを使って、各SNSアプリをスマホにインストールして、利用を開始しましょう。
慣れてない人からすると、あれもこれも急に初めてもいっぱいいっぱいになってしまうでしょうから、まずはFacebookを始めてみましょう。
とりあえずFacebookを始めて見よう!
Facebookは、基本実名でアカウントを発行して利用するSNSです。
スマホの中に登録されている連絡先と同期することも出来るので、実際の知り合いを探しやすく、実生活上で繋がりのある人と”友達になる”ことで、友達の投稿をみたり、自分の投稿を友達にみてもらったり出来るようになります。
また、Facebookには、他のツイッターやインスタグラムにはない、Facebookページやグループ、イベント作成などの機能があります。
お店をやっている人はお店のFacebookページを作り、そちらをより多くのお客様にフォローしてもらうことで、新メニューやキャンペーン情報などを告知することが出来ます。
常連のお客様や、お店を始める前からの友人などとFacebook上で友達になり、一方でお店に興味があったり、まだそれほど関わりの持ててない潜在的な顧客候補の人たちにFacebookページをフォローしてもらうことがとりあえずの第一目標となります。
お店のFacebookページが、自分の作成したものと、元々スポット情報としてFacebook側が発行しているものと二つある場合は、申請することで統合することが出来ます。
もう少し詳しくFacebookの使い方についてお話ししたいと思います。
自分のアカウントとお店ページの使い分け
個人アカウントは、お店のことを投稿してもよいですが、なるだけ個人的な投稿を入れるとよいと思います。
お店のことを投稿する際は、告知(未来のこと)ではなく、リアルタイムを切り取ったような情報(今現在のこと)を投稿した方が効果があると言われています。
その際に、可能であれば写真や動画を一緒に投稿しましょう。Facebookには、タグ付けと呼ばれる友達のアカウントを紐づける機能やスポットと呼ばれるその投稿に関連した場所を紐づける機能があります。
写真や動画(様子が視覚的に伝わる)と一緒に、誰(タグ付け)と何処(スポット)で何をしているかを投稿することが出来るわけです。
写真や動画を投稿する際やタグ付けする際は、必ず相手に断ってから行いましょう。Facebook機能に詳しい人は設定を変えておくことも出来ますが、基本的に始めたばかりの状態では、タグ付けされると自動的にタイムラインに表示されてしまいます。場合に因ってはプライベイートや仕事上でトラブルになる場合もありますので、投稿の際にはそちらも考慮に入れてあげるのがネット上でのエチケットです。
一方でお店のFacebookページでは、お店に関することを中心に投稿するとよいと思います。投稿の際には、なるだけ写真や動画を添えて投稿して下さい。
また、Facebookページを作る際に、必ず基本情報(住所、電話番号、営業時間、定休日など)をアップすることを忘れないようにしましょう。たまにできてないお店を見かけますが、凄く損してます。
Facebookページを有料で宣伝する
Facebookページには、有料で宣伝する機能があります。先ほどもお話ししましたが、Facebookは実生活上の繋がりが強く反映されたSNSです。ですので全く関わりがない顧客層へのアプローチがやや弱めです。
仕組みを簡単に説明すると、こちらで設定した顧客ターゲットに、Facebookページ内の投稿をみてもらったり、ページのフォローを促したりすることができる仕組みです。
顧客ターゲットの設定が地域や興味、年齢、性別などを細かく設定出来る & 1日あたりの予算上限を設定出来る点で、大手ポータルサイトに掲載するよりも予算を少なくかつ絞り込んだターゲットにCMを届けることが出来ます。(最低1日予算上限は5ドル〜ですので、月間約15000円程度から始められます。)
いいね!割引やチェックイン割引
また、実際の利用客にお店のページをいいね!フォローしてもらったり、スポットとしてチェックイン投稿してもらうことを条件に割引やプラスワンサービスをするキャンペーンを打って、間接的にお店を宣伝してもらうという方法もあります。
かつて、メルマガ購読するとトッピング無料とか、ポテトプレゼントなんていうポップを店内で見かけたことがあると思いますが、あれのSNS版だと思っていただければよいです。
マナーやエチケットを守ってほどほどに
SNSでの宣伝に邁進するあまり、提供している商品のクオリティー維持がおろそかになるのでは、本末転倒です。
サービス業とは、根本に立ち返れば、”提供するサービスや商品が、利用したお客様に支持を受けて、その支持の代わりに代金と言うおひねりをいただくこと”を生業とする業態です。
また、リアル媒体の記事でもお話ししましたが、大して知り合いでもないのに大量に友達申請をしたり、他所のお店の常連客に執拗に営業をかけたりする行為は、ヒンシュクを買ってしまう場合もありますので、気をつけましょう。(利口なお客様はそういう部分も実はよくみています)
自分のお店の客足が途絶えたときこそが、サービスを見直すチャンスです。
★Facebookを利用した宣伝のまとめ
・フリーメール(GmailやYahooメール)を作ってFacebookアカウントを発行する。
・個人アカウントとは別にお店のFacebookページを作成する。
・個人アカウントでは写真や動画を使って告知よりもリアルタイムなプライベート情報を投稿する。
・Facebookページにはお店の基本情報をきちんと掲載する。(住所、電話番号、営業時間、定休日など)
・Facebookページが二つある場合は、申請をして統合する。
・Facebookページを有料宣伝する。
・いいね!やチェックインをより多くしてもらうように企画を考える。
Facebookは、宣伝ツールとしては非常に便利ですので、上手に利用しましょう。
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