すすきのラーメン館は閉鎖リニューアル後にどうなったのか?「味盛ビル(南6西4)」
札幌すすきのラーメン館は、2015年6月にすすきの(南6条西4丁目)にオープンしたラーメンテーマパークで、開館当時は様々なニュース媒体やSNSなどを中心に、すすきのはおろか日本全国的に話題となりました。
しかし、僅か1年も持たずにすすきのラーメン館は閉館となってしまいました。
開館当初は、札幌第4のラーメンテーマパークの誕生にラーメンマニアならずとも一回行ってみたい注目のグルメスポット!と、みな色めき立っていました。(すすきのにはラーメン横丁や新ラーメン横丁があり、札幌駅まで行けばエスタにラーメン共和国があります。)
そういう意味では、決してキックオフは悪い状態ではなく、裏路地とはいえ駅前通りからのアクセスもよく、それなりに当初は集客出来ていたように思います。
出店テナントもそこそこのラインナップで、実際に何軒か食べに行きましたが結構美味しいお店もありました。
ラーメン館開館当初の出店テナント
ラァメンセンモン コクミンショクドウ(北海道)
宮城県岩沼市 別店 麺組(宮城)
山形飛島 亜呉屋 AGOYA(山形)
豚骨一燈(東京)
支那そば きび(東京)
海老そば専門店 築地えび金(東京)
ラーメン まこと屋 MAKOTOYA(大阪)
麺 東大(徳島)
博多だるま(福岡)
札幌すすきのラーメン館閉館後は2016年5月より、味盛ビルと名称を変え、1階がラーメン、2階〜4階は焼肉やメガ盛りのお店を揃えて再出発しました。
で、そういえばどうなってるかな?と色々調べてみましたが、2017年以降の情報が全く確認出来なかったので、先日実際にビルに突撃して来ました。
すると…
マ!ジ!か!?
電気系統の不具合によりしばらく休業の貼り紙が!?
でも冷静になって足元に目をやると結構な量の雪が積み上がってます。(いつ再開されるんだろうか?)
結論から言うと、札幌すすきのラーメン館は(それ以前の横丁風テナントビルもそれ以後の味盛ビルも含めて)幽霊ビル状態になっているというのが現状です。(2017年2月末時点)
うっすらとやっぱりなぁという気持ちもありながら、どうして?という疑問も拭いきれず色々と考えをめぐらしてみました。
なぜラーメン館は失敗したのか?
内部の人間ではないですし、不動産やビルテナント業なんかについても専門家ではないのであくまでも素人目線の憶測に過ぎないのですが
1、1階以外に出店するメリットが全くない。
これは出店する店子の視点ですが、ビルの構造が、正面向かって右側に小さなエントランスがあり、そのまま目の前が階段とこれまた小さめのエレベーターという造り。(どちらかというと事務所ビルっぽい作り)
お店を探そうと思っても、どうしてもすぐ目の前にある1階のテナントに目も気持ちも向いてしまいます。
余程最上階に魅力のある集客装置がないと、お客様が1階以外のフロアーに回遊して来ないと予想されます。
そうすると、テナントの埋まりが悪くなり結果テナントビルの界隈性が薄まってしまいビルの魅力が損なわれて行きます。
2、立地とテーマが合っていない。
先ほど、このビルの立地についてそれほど悪くはないというような書き方をしましたが、あくまでもそれは、最寄り駅からのアクセスやメイン通りからのアクセスといった”距離的”な視点からの意見です。
ビルの立地に関しては”性格的”な視点も存在します。メイン通りなのか?裏通りなのか?隣近所にはどんなお店や施設があるか?そういった部分も含めて”立地”としなくてはなりません。
そういう意味では、一般大衆向けのラーメンテーマパークよりはもう少しアングラもしくはアウトローよりに振ってもよかったかなと思います。(もしくはいっそ3階4階部分は飲食店以外のテナントを入れるとか)
こちらのビル情報(テナント情報、再開情報など)、お持ちの方いらっしゃいましたら是非ご一報ください!