禁煙法案(受動喫煙対策)ですすきのの飲食店はどうなる?バー,喫茶,居酒屋,キャバクラ,麻雀荘,シガーバー…
最近、何かとすすきのの飲食店店主たちを賑わせている話題があります。
それは
禁煙法案
(屋内受動喫煙対策)
です。
屋内受動喫煙対策とは?
厚生労働省主導で、東京五輪に向けて、非喫煙者が建物内で他人の煙草の煙を吸わされる”いわゆる受動喫煙”を防止する為に行われる様々な対策のこと。
公共施設は勿論のこと、飲食店においても原則禁煙とする厚労省の叩き台で、今現在喧々諤々の話し合いが連日続いています。
ざっくりとした対立構図としては
誰でも利用出来て、しかも選択の自由のない施設において、受動喫煙をなくしたいから、飲食店は原則禁煙!
という厚労省側の意見と
お酒を提供したりするバーや居酒屋で、全面禁煙となると客足が遠のいてしまうし、分煙でいいんじゃないか?全面禁煙は乱暴すぎる!
という反対側の意見で中々折り合いがつかない模様です。
確かに、煙草を吸わない人(嫌煙家)からすれば、匂いがつくのも嫌ですし、受動喫煙によって健康に害を被るのも割に合わない話です。
そんなに嫌なら禁煙のお店に行けばいいじゃんというほどまだ禁煙の飲食店は多くないですし、お酒を主に提供するお店の場合は喫煙可のお店の方が圧倒的に多いのが現状です。
何とか折衷案はないものか?と議論していく中で、以下のような方向に進んでいる模様です。
1、お店の面積が30平米以下の居酒屋やバーは禁煙にしなくてもよい
2、葉巻を嗜めるシガーバーは禁煙にしなくてもよい
3、加熱タバコ(アイコスなど)や電子タバコ(ベポライザーなど)は、受動喫煙による健康への被害が不明なので今回は規制対象外
と言うような感じです。30平米以下というと10坪より狭いということですので、カウンターだけとかのけっこう狭いお店の店主さんはとりあえずホッとしたのではないでしょうか?
また、今品切れ続出のアイコスが、この法案の方向次第ではさらに品切れとなるかもしれません。
ここで、一番気になるのは2、のシガーバー云々のくだりです。
シガーバーとは?
シガーとはいわゆる葉巻のことで、タバコの葉を筒状に巻いたものです。皆さんが普段タバコと呼んでいるのは紙巻きタバコのことで、ざっくりいえばどちらもタバコです。
このシガー(葉巻)を楽しむことを目的としてお酒や料理を提供している飲食店(バーやレストラン)を総称してシガーバーと呼びます。
シガーバーには、葉巻を取り揃えているところも多く、葉巻初心者でもオススメの銘柄や喫煙方法などを親切に教えてくれます。
実はシガーバーのほとんどは、一般の飲食店として営業しているので、別に「シガーバー」としての許諾は必要としていません。勿論タバコの販売にはタバコの小売り販売許可が必要です。(利益を載せない場合は不要)
ということは、30平米以上の受動喫煙対策法案で原則禁煙となる飲食店もシガーバーを名乗ることで、利用客に客席で喫煙させることが可能になるかもしれませんね。
こうなると結局のところイタチゴッコとなりかねないので、いっそのこと
店内喫煙可のシールを発行して店頭などの指定した場所に掲示を義務づける(勿論申請料とシールは有料)ことで、愛煙家にも嫌煙家にも、そのお店が禁煙なのかどうかを認知させ、入店を判断させる
の方が、全然合理的だと思うんですよね。
嫌煙家や子供連れ、海外からの観光客なんかを取り込みたいお店は、禁煙にすればよいし、そこを損なっても現在の顧客層を手放したくないと言うお店は喫煙可を謳えばよいのではないかと思うんです。
今は、タバコの吸えないお店が禁煙店を名乗っていますが、そのうちに禁煙=デフォルトで、喫煙可のお店の方がそれを掲示すると言う時代が来るかもしれません。
すすきのでシガー(葉巻)が買えるお店もありますよ!
リカー&タバコ MOMOYA
(南5西5)
すすきのにもシガーバーと呼ばれるお店があります。
喫煙マナーを守って、愛煙家も嫌煙家も楽しく過ごせるすすきのになることを願っております。